アンドレイ・ネクラーソフ監督は、チェチェン戦争の悲惨を取材し、イギリスに亡命していたリトビネンコをインタビューしていた。彼の暗殺事件は、そのインタビュー直後に起きてしまった…。「この映画の製作は私自身のための浄化であり、私の目の前で悲惨な死を遂げた友人を失ったショックに立ち向かうための努力なのです」と監督は語る。ネクラーソフ監督は、その死までリトビネンコの病床に寄り添い、この作品を完成させた。ネクラーソフ監督は、アンドレイ・タルコフスキー監督『サクリファイス』の助手を務め、リトビネンコの著書“Blowing up Russia”をもとに長篇劇映画“Disbelief(不信)”を監督。その作品は、世界から高い評価を受けてきた。『暗殺・リトビネンコ事件』は、ネクラーソフ監督による“友人”リトビネンコへの、そして戦争と政治の間で失われた数多くの死者たちへの“レクイエム”ともいうべきドキュメンタリー作品なのである。