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特集上映「映画監督 キアロスタミ」
特集上映「映画監督 キアロスタミ」
配給=ユーロスペース

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上映作品

■『トラベラー』
1974年/モノクロ/35mm/72分
撮影:フィルズ・マレクザデエ/編集=アミール・ホセイン・ハミ/出演=ハッサン・ダラビ
小学生のガッセムは10歳、学校では落ちこぼれで、夢中なのはサッカーだけ。テヘランで催される大事な試合を観戦するため、親のから盗み、先生にウソをつき、やっとのことでスタジアムに着くが―。あまりにひたむきな少年に笑わされ、また胸が痛くなる長篇処女作。

同時上映
『パンと裏通り』
1970年/モノクロ/35mm/11分
撮影:メヘルダッド・ファヒミ/編集:マヌチェール・オリアイ/出演:レザ・ハシェミ、メヘディ・シャハヴァンフール
ひとりの少年がパンを抱えてやって来るが、道には恐そうな犬が通せんぼ。はたして少年は家にたどりつけるのか?キアロスタミ映画のエッセンスに溢れた処女短編作品。

■『友だちのうちはどこ?』
1987年/カラー/35mm/85分 
撮影:ファルハッド・サバ/出演:ババク・アハマッドプール、アハマッド・アハマッドプール
小学生のアハマッドが帰宅してみるとカバンの中に友だちのノートが!明日までに返さなければ、友だちが先生に怒られてしまう。ノートを抱え、遠い隣村までジグザグ道を走るが、家を知らない彼はいつまでたっても辿り着けない…。少年の友だちを思うまっすぐな気持ちと迷い子のような不安な気持ちとが静かな画面から流れ出す。キアロスタミの名前を世界的にした珠玉の名作。

■『そして人生はつづく』
1992年/カラー/35mm/91分
撮影:ホマユン・パイヴァール/出演:ファルハッド・ケラドマンド、プーヤ・パイヴァール
1990年、イラン北部を襲った大地震は『友だちのうちはどこ?』の撮影現場を直撃した。キアロスタミはすぐに被災地へ向かうが、村々は無残に崩壊し少年たちの消息も分からない。しかしそこには青々と残ったオリーブの林や、生活を建て直そうとするたくましい人間の姿があった。その体験を再現した本作は、92年カンヌ映画祭ロッセリーニ賞を受賞。

■『ホームワーク』
1989年/カラー/16mm/86分
撮影:イラジ・サファヴィ/出演:「シャヒッド・マスミ小学校」の生徒と先生
通学路の途中で映画監督がキャメラを据え、登校途中の小学生たちに質問する。「宿題はやってきた?」。監督は“宿題”を通して、学校教育の現状についてのリサーチをするつもりだ。十数人の小学生とのやりとりから、子供たちの日常やイランの一般家庭の様子が浮かび上がってくる。

■『クローズアップ』
1990年/カラー/35mm/90分
撮影:アリ=レザ・ザリンダスト/出演:ホセイン・サブジアン、ハッサン・ファラズマンド
若い失業者で映画好きのサブジアンはある婦人に有名な映画監督に間違えられ、悪気もなくそうだと言ってしまう。映画を愛するあまり、映画好きの一家を騙してしまった主人公の顛末を描くこの作品は、実話に基づき、登場人物は全て本人が演じている。ドキュメンタリーと再現場面とがその境目をなくしながら構成され、観る者を惹き込んでゆく傑作。

■『10話』
2002年/カラー/35mm/89分
撮影:アッバス・キアロスタミ/出演:マニア・アクバリ、アミン・マヘル
イランの首都テヘラン。ひとりの女が運転する車に、彼女の息子、妹、友人、見ず知らずの老女、娼婦、結婚寸前の女が次々と乗り込んでは降りてゆく。車の中に据え付けられたDVカメラが捕らえる些細な会話から、女性たちのリアルな生き様が浮かび上がる。キアロスタミが初めて女性の視点で世界を見つめた作品。


上映スケジュール
6月7日(土) 1:00『トラベラー』+『パンと裏通り』/3:00『友だちのうちはどこ?』/5:00『そして人生はつづく』/7:00『10話』
6月8日(日) 1:00『ホームワーク』/3:00『10話』/5:00『クローズアップ』/7:00『友だちのうちはどこ?』
6月9日(月) 1:00『友だちのうちはどこ?』/3:00『そして人生はつづく』/5:00『トラベラー』+『パンと裏通り』/7:00『ホームワーク』
6月10日(火) 1:00『クローズアップ』/3:00『ホームワーク』/5:00『そして人生はつづく』/7:00『トラベラー』+『パンと裏通り』
6月11日(水) 1:00『友だちのうちはどこ?』/3:00『クローズアップ』/5:00『10話』/7:00『そして人生はつづく』
6月12日(木) 1:00『10話』/3:00『トラベラー』+『パンと裏通り』/5:00『そして人生はつづく』/7:00『クローズアップ』
6月13日(金) 1:00『トラベラー』+『パンと裏通り』/3:00『友だちのうちはどこ?』/5:00『クローズアップ』/7:00『10話』

【入場料金】
一般1400円/大学・専門学校生1200円/会員・シニア1000円/高校生800円/中学生以下500円
タイムテーブル
劇場:ユーロスペース1
期間:2008/06/07-2008/06/13
2010/09
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上映時間:13:00/15:00/17:00/19:00

 

監督紹介
1940年6月22日テヘラン生まれ。父親はペンキ屋だった。本人曰く、子供の頃、学校の成績はあまり優秀ではなく、孤独を好んだという。小さい頃から、デッサンに興味を持ち、テヘラン大学美術学部に入学。家族に経済的負担をかけないために18歳で家をでる。自活するために交番で働き、暇があると映画館に行った。好きな映画にイタリアのネオ・レアリスモ映画、小津映画、特にいらんのスフラブ・シャヒッド・サレスの『単純な出来事』を挙げている。また当時、ソフィア・ローレンの熱烈なファンでもあった。
 1960年から68年にかけて多数のCF製作やポスターのグラフィック・デザインなど仕事を手がけると同時に劇映画のクレジット・タイトルのデザインを担当。その中にマスウード・キミヤイー監督の有名な『ゲイサー』(69)のタイトル・バックがある。また、絵本作家としても有名だった。
‘68年に友人の依頼で、児童青少年知育協会(Institute for the Intellectual Development of Children and Young Adults)に入り、映画製作部を創設し、スタジオも設立する。この協会はその後、イラン映画の質の向上を著しく促進。キアロスタミ作品の他に、バハラム・ベイザイの『バシュー、小さな異邦人』(88)やアミール・ナデリの『駆ける少年』(86)『水、風、砂』(89)といった名作がここから生まれた。残念ながら、1994年この協会の映画制作部は活動を停止した。
『友だちのうちはどこ?』(87)『そして人生はつづく』(92)は日本で初めて劇場公開されたイラン映画だったが、キアロスタミ監督の存在、ひいてはイラン映画の質の高さが日本でも広く認知された記念すべき作品となった。続いて『クローズ・アップ』(90)、“ジグザグ道3部作”の最後を飾る『オリーブの林をぬけて』(94)(カンヌ国際映画祭正式出品)を発表。長篇としては3年ぶりの待望の新作となった『桜桃の味』(97)は‘97年カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞。それに続く『風が吹くまま』(99)は‘99年のヴェネツィア国際映画祭で審査員グランプリを受賞し、『ABCアフリカ』は2001年カンヌ国際映画祭に特別招待され、熱狂のうちに迎えられた。
‘97年12月13にちにはユネスコからフェリーニ・メダルを受けた。
 キアロスタミ監督が写真家であるのは、知る人ぞ知る事実。イランでは個展を開き、フランスで写真集を出版、パリでは写真展を開くなど活動を開催した。時には1週間もの写真旅行に出て、ひたすら光を待ちつづけるというキアロスタミ。監督自身が厳選した作品で構成される展覧会には、『風が吹くまま』の撮影現場近くの写真も盛込まれ、キアロスタミ監督の写真が直に見られる貴重な機会となった。

配給作品
製作/ProductionService
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2010.09.01
ブラジル映画祭2010」の情報を追加致しました。
2010.08.26
ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の情報を追加致しました。
2010.08.17
海炭市叙景」の情報を追加致しました。
2010.08.16
玄牝」の情報を追加致しました。
2010.08.16
ゲゲゲの女房」の情報を追加致しました。
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