90年代以降の映画監督たち。そして『ジャーマン+雨』
■お知らせ
8月1日(金)に予定しておりました横浜聡子監督による舞台挨拶が、監督の都合により中止となりました。予めご了承ください。
横浜聡子監督(『ジャーマン+雨』)日本映画監督協会新人賞受賞記念企画!!
2007年冬に公開後たちまち大絶賛の嵐を呼び、自主映画としては異例の評価を得た『ジャーマン+雨』。ついに監督の横浜聡子は本作品で2007年度日本映画監督新人協会賞を受賞しました。今回の受賞を記念して、過去に同賞を受賞した作品を「90年代以降」で区切り特集上映します。さらに後半は『ジャーマン+雨』をまさかの再上映!
映画界の芥川賞とも言われるこの賞、先輩監督たちの名前が連なるその最先端に、いま横浜聡子がいます。
■上映作品
『この窓は君のもの』
監督:古厩智之 1994年度受賞
第8回PFFスカラシップ作品。真夏の田舎町を舞台に、好きな女の子が引越して行くまでのもどかしくて切ない恋愛を綴った青春映画。甘酸っぱさ100%の本作で長篇デビューを果たした古厩監督は、その後長澤まさみ主演の『ロボコン』(03)星野真里主演『さよならみどりちゃん』(05)などの愛おしい青春映画を撮り続け、最近では上野樹里主演の『奈緒子』(08)が記憶に新しい。最新監督作として『ホームレス中学生』がある。
『ポルノスター』
監督:豊田利晃 1998年受賞
『青い春』(01)『ナインソウルズ』(03)『空中庭園』(05)の豊田利晃監督の監督デビュー作。渋谷を舞台に、デートクラブ経営で稼いだ金をヤクザに上納しているチンピラと、無表情にヤクザを殺していく正体不明の青年の奇妙な交流を描いたストリート闘争劇。激しい暴力描写と共に、「世の中にはいらん物が多すぎる」と渋谷を歩く主演の千原浩史のナイフのような目が、鮮烈な印象を脳裏に焼き付けて消えない傑作。
『どこまでもいこう』
監督:塩田明彦 1999年度受賞
『どろろ』(07)『黄泉がえり』(03)などの大ヒット作を生み出し、『カナリア』(05)『害虫』(02)などでは社会の歪みを子供たちの痛みと共に描く塩田監督の劇場公開デビュー作。団地に住む小学5年生男子二人の小さいけれど大きな成長を等身大に描いた物語。日々の出来事やアクシデントに真剣に考え立ち向かう子供たちの姿を生き生きと描いている。『月光の囁き』と2作品での受賞。
『犬猫』
監督:井口奈巳 2004年度受賞
初の女性監督の受賞。元となった同名の初監督自主映画で2001年のPFFアワードに入選し劇場公開を果たす。その後、主演に榎本加奈子と藤田陽子を迎えセルフリメイクし他のが本作。女子二人の好きとも嫌いともつかないダラダラとした関係を抜群の映画的センスで描き、評論家たちから高い評価を得た。今年1月に公開した『人のセックスを笑うな』では恋愛の息づかいを長回し撮影やリアルな演出で紡ぎ、その人気を確かなものにした。
『ある朝スウプは』
監督:高橋泉 2005年度受賞
第27回ぴあフィルムフェスティバルグランプリ受賞、ユーロスペースで公開された。同棲中のカップルの崩壊までの過程を、緻密なセリフの応酬と繊細な演出で圧倒する衝撃作。わずかな距離を埋めようとすればするほど絶望してゆく二人を、パニック障害やカルト教などきわめて現代的なテーマを背景に、深い人間洞察によって描き出す。主演の廣末哲万が監督した『14歳』では高橋が脚本を担当。海外でも高く評価されている期待の二人組。
『かぞくのひけつ』
監督:小林聖太郎 2006年度受賞
井筒和幸監督や根岸吉太郎監督など多くの巨匠たちの助監督を務めてきた小林監督の初監督作品。舞台は大阪の下町・十三。主人公の男子高校生を中心におかんやおとん、おとんの愛人など人間味たっぷりの登場人物たちが巻き起こす温かい喧噪を小気味よいリズムで描いた人情喜劇。鋭い人間観察による完成度の高いシナリオと、人間愛にあふれる確かな演出力が見事に合致している。今後の映画界に欠かせない実力派。
『ジャーマン+雨』
監督:横浜聡子 最新受賞作
映画の未来っこにあり!!未知数の可能性を秘めた、今もっとも新しくまぶしい奇跡の1本。
傍若無人の主人公・林よし子が、タテ笛片手に悪ガキ3人引き連れて、あらゆる欺瞞を突き飛ばし大暴れする傑作。自由で乱暴な演出と違和感を残す編集で、むき出しのままに世界にダイブする主人公の姿を見た人すべてに焼き付ける。監督の横浜聡子は青森出身の30歳。どの系譜にも属さない唯一無二のその個性で、今後の映画の未来を担っていくことは間違いないだろう。
世界は矛盾と混沌に満ちていて、そしてそれは汚くて楽しい。“内向しない”日本映画、ついに誕生!!
■上映スケジュール
7月19日(土) 『この窓は君のもの』
7月20日(日) 『ポルノスター』
7月21日(月) 『どこまでもいこう』
7月23日(水) 『犬猫』
7月24日(木) 『ある朝スウプは』
7月25日(金) 『かぞくのひけつ』
7月26日(土)〜8月1日(金) 『ジャーマン+雨』
企画・主催:ユーロスペース+リトルモア
後援:日本映画監督協会
協力:スローラーナー、ビターズ・エンド、ぴあ+WOWOW
【入場料金】
一般1400円/大学・専門学校生1200円/シニア・会員1000円/高校生800円
劇場:ユーロスペース2
期間:2008/07/19-2008/08/01
2010/09
上映時間:21:00→
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2010.09.01
「
ブラジル映画祭2010
」の情報を追加致しました。
2010.08.26
「
ケンタとジュンとカヨちゃんの国
」の情報を追加致しました。
2010.08.17
「
海炭市叙景
」の情報を追加致しました。
2010.08.16
「
玄牝
」の情報を追加致しました。
2010.08.16
「
ゲゲゲの女房
」の情報を追加致しました。
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