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キェシロフスキ・プリズム アンコール
キェシロフスキ・プリズム アンコール
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ
配給=ワコー+グアパ・グアポ
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大好評につきアンコール上映が決定いたしました!
『トリコロール』三部作、『デカローグ』『ふたりのベロニカ』などの傑作を遺し、その芸術活動の絶頂期に54歳という若さで急逝したポーランドの巨匠クシシュトフ・キェシロフスキ監督。7月に大盛況のうちに終了した特集上映「キェシロフスキ・プリズム」のなかから、監督の軌跡をたどるドキュメンタリー映画『スティル・アライヴ』と、今回の特集で初公開された貴重な初期作品を含む全9作品をアンコール上映いたします。人間の「感情」と様々な「愛」のかたちを見つめ続けたその作品群をお見逃しなく!

「われわれの映像文化に影響を及ぼす真のコペルニクス的革命である」
ヨーロッパでクシシュトフ・キェシロフスキ監督がこのような評価を受けたのは、1979年、彼が『アマチュア』を作り、モスクワ国際映画祭でグランプリを受賞した頃であった。
ドキュメンタリーにドラマを混在させて、一度カメラを手にした男が、どこまでも真実を見たいと、カメラを自分に向けるラストは、当時のキェシロフスキの心を表していた。なによりも人間の真実を撮りたいからドキュメンタリーを作る。キェシロフスキの映画製作の原点は、まずそこから出発していたはずだったが、そのドキュメンタリーこそがしばしばキェシロフスキを裏切った。
たとえば『初恋』(’74)で17歳の少女の出産シーンを撮ったとき、真実を撮ったと思ったそのシーンには、すでに少女の真実が消えているのに気がついた。この少女の真実はどこにあるのか。キェシロフスキの模索は続く。一度、完成したドキュメンタリーを解体して改めてドラマとして演じたり、さらには新しい現実を作意的に作ったり・・・。そうして生み出したのが、『アマチュア』であったが、キェシロフスキは、それらを発展させてついにドラマにたどりつく。
キェシロフスキは、他の誰もが踏みこむことができない究極の真実が存在するところ―それは死であり、愛の場所であることを知る。キェシロフスキが、純粋感情と呼ぶ美しい感情が生まれるところである。『デカローグ』『ふたりのベロニカ』『トリコロール』はそれらを描いて、世界中の賞を受賞、女たちをとらえ続け、永遠の愛の聖書としていまなお愛され続けている。今回、上映される未公開の作品は、そのキェシロフスキの純粋感情の萌芽を伝えて、彼のプリズムを初々しく輝かせるものである。


■上映作品

『スティル・アライヴ』 ‘STILL ALIVE’ − a film about Kieslowski
2005年/ポーランド/82分/デジタル/ドキュメンタリー
監督:マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ/脚本:スタニスワフ・ザヴィシリンスキ/撮影:アンジェイ・アダムチャク/録音:ヴォイチェフ・プルチンスキ、 トマシュ・スコネチュヌィ、パヴェウ・カイシュチャク、ヤン・セリガ/編集:グラジナ・グラドン/製作:スワヴォミル・サワモン
ポーランド映画界の至宝クシシュトフ・キェシロフスキ監督の没後10年を記念して作られたキェシロフスキの映画作りに関する記録映画。学生時代に始まるドキュメンタリー製作から、ドキュメンタリーとドラマの混在、ドラマへの移行に至るまで、20数本に及ぶ作品について、キェシロフスキ自身の貴重な声、また、スタッフ、友人らが証言を行う。作る映画がどのように形を変えても、キェシロフスキの人間のみかたは変わらなかった。「内部に深く入り込んで現実をとらえたい。」キェシロフスキはいつもそう語っていた。悲しみから生まれた『デカローグ』10本がポーランドを越えてヨーロッパで認められた後、究極の人間存在である“死と愛”の姿を女性たちで描き始めると、キェシロフスキの映像のプリズムはさらなる輝きを持って女優たちをも魅了した。カトリーヌ・ドヌーヴはそんな彼に手紙を書き、映画への出演を懇願した。映画祭のトイレで親しくなったヴィム・ヴェンダースは、「彼は目に見えないものをうつす人だ」と語った。
アニエスカ・ホランド、イレーヌ・ジャコブ、ジュリエット・ビノシュといったキェシロフスキ監督とゆかりのある映画監督や女優たち、キェシロフスキ作品を支えた作曲家ズビグニェフ・プレイスネルと著名な弁護士で脚本の共作者でもあったクシシュトフ・ピェシェヴィチらが登場。「内面に迫りたい」「人間の真実を描きたい」とするキェシロフスキの映像世界をきらめかせる。


『地下道』 Prejscie podziemne
1973年/ポーランド/29分/35mm/ドラマ
監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、イレネウシュ・イレディンスキ/撮影:スワヴォミル・イジャク 出演:テレサ・ブジシュ=クシジャノフスカ、アンジェイ・セヴェルィン
ワルシャワ中央駅の地下道。妻との不仲をとり戻そうと、一角で妻と一夜をともにする男。そんな2人を覗き見する人。ナレーションはキェシロフスキ自身。

『初恋』 Pierwsza milosc
1974年/ポーランド/52分/デジタル/ドキュメンタリー
監督:クシシュトフ・キェシロフスキ/撮影:ヤツェク・ペトルィツキ/編集:リディア・ゾン
クラクフ短編映画祭グランプリ受賞(74年)
17歳のヤチカ。妊娠がきっかけで20歳の学生と結婚することに。ドキュメンタリーとはいえかなりの演出が加えられ、私的な出産シーンに微妙な反応を持つ。

『スタッフ』 Personel
1975年/ポーランド/67分/デジタル/ドラマ
監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ/撮影:ヴィトルト・ストク/出演:ユリウシュ・マフルスキ、ミハウ・タルコフスキ
マンハイム映画祭グランプリ受賞(75年)
映画演劇技術学校で学び、衣装係の仕立屋となる少年ロメクが味わう芸術の理想と現実。ヴロツワフのオペラ座に映画大学生も加わっての撮影。自伝的作品。

『平穏』 Spokoj
1976年/ポーランド/82分/デジタル/ドラマ (※政府の検閲により一般公開は1980年)
原作:レフ・ボルスキ/監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ/撮影:ヤツェク・ペトルィツキ/出演:イェジ・シュトゥル、ダヌタ・ルクシャ
グダニクス映画祭審査員特別賞受賞(81年)
3年の刑を終えて出所した平凡な男の不自由。彼の夢は「女、子供、マイホーム」。小さな町での小さな願望は実現できず、映画じたいも公開禁止に。

『短い労働の日』 Krotki dzien pracy
1981年/ポーランド/74分/デジタル/ドラマ (※政府の検閲により上映禁止。監督の死後、1996年にテレビ放映。)
監督・脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、ハンナ・クラル/撮影:クシシュトフ・パクルスキ/出演:ヴァツワフ・ウレヴィッチ タデウシュ・バルトシク
1976年、ラドムで、食料価格の高騰により暴動が起き、ポーランド全土に広がる。が、事件の真髄をとらえたこの再現ドキュメントは上映を差し止められる。

※『地下道』『初恋』『スタッフ』『短い労働の日』『平穏』は、権利関係上DVD発売が出来ないこともあり、上映自体が貴重なものとなります。



『煉瓦工』
1973年/ポーランド/18分/35o/ドキュメンタリー
撮影:ヴィトルト・ストク/編集:リディア・ゾン

『ある党員の履歴書』
1975年/ポーランド/45分/35o/ドキュメンタリードラマ
脚本:クシシュトフ・キェシロフスキ、ヤヌシュ・ファスティン

『種々の年齢の七人の女』
1978年/ポーランド/16分/35o/ドキュメンタリー/日本語字幕なし


■上映スケジュール
8月29日(土)〜31日(月) 『地下道』+『初恋』(81分)
9月1日(火)〜3日(木) 『スタッフ』(67分)
9月4日(金)〜6日(日) 『平穏』(82分)
9月7日(月)〜9日(水) 『短い労働の日』(74分)
9月10日(木)〜12日(土) 『スティル・アライヴ』(82分)
9月13日(日)〜15日(火) 『煉瓦工』『ある党員の履歴書』『種々の年齢の七人の女』(79分)
9月16日(水) 『スティル・アライヴ』
9月17日(木) 『地下道』+『初恋』
9月18日(金) 『スタッフ』
9月19日(土) 『平穏』
9月20日(日) 『短い労働の日』
9月21日(月) 『地下道』+『初恋』
9月22日(火) 『スタッフ』
9月23日(水) 『平穏』
9月24日(木) 『短い労働の日』
9月25日(金) 『スティル・アライヴ』


提供・配給:ワコー/グアパ・グアポ
協力:ビターズ・エンド、洋画★シネフィル・イマジカ、アテネ・フランセ文化センター
後援:駐日ポーランド共和国大使館、ポーランド政府観光局
(C)TELEWIZJA POLSKA S.A. 2009
【入場料金】
一般1500円/大学・専門学校生1300円/会員・シニア1100円/高校生800円/中学生以下500円
タイムテーブル
劇場:ユーロスペース1
期間:2009/08/29-2009/09/25
2010/09
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上映時間:21:10→

 

配給作品
製作/ProductionService
通信販売
news
2010.09.01
ブラジル映画祭2010」の情報を追加致しました。
2010.08.26
ケンタとジュンとカヨちゃんの国」の情報を追加致しました。
2010.08.17
海炭市叙景」の情報を追加致しました。
2010.08.16
玄牝」の情報を追加致しました。
2010.08.16
ゲゲゲの女房」の情報を追加致しました。
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