『スティル・アライヴ』 ‘STILL ALIVE’ − a film about Kieslowski 2005年/ポーランド/82分/デジタル/ドキュメンタリー 監督:マリア・ズマシュ=コチャノヴィチ/脚本:スタニスワフ・ザヴィシリンスキ/撮影:アンジェイ・アダムチャク/録音:ヴォイチェフ・プルチンスキ、 トマシュ・スコネチュヌィ、パヴェウ・カイシュチャク、ヤン・セリガ/編集:グラジナ・グラドン/製作:スワヴォミル・サワモン ポーランド映画界の至宝クシシュトフ・キェシロフスキ監督の没後10年を記念して作られたキェシロフスキの映画作りに関する記録映画。学生時代に始まるドキュメンタリー製作から、ドキュメンタリーとドラマの混在、ドラマへの移行に至るまで、20数本に及ぶ作品について、キェシロフスキ自身の貴重な声、また、スタッフ、友人らが証言を行う。作る映画がどのように形を変えても、キェシロフスキの人間のみかたは変わらなかった。「内部に深く入り込んで現実をとらえたい。」キェシロフスキはいつもそう語っていた。悲しみから生まれた『デカローグ』10本がポーランドを越えてヨーロッパで認められた後、究極の人間存在である“死と愛”の姿を女性たちで描き始めると、キェシロフスキの映像のプリズムはさらなる輝きを持って女優たちをも魅了した。カトリーヌ・ドヌーヴはそんな彼に手紙を書き、映画への出演を懇願した。映画祭のトイレで親しくなったヴィム・ヴェンダースは、「彼は目に見えないものをうつす人だ」と語った。 アニエスカ・ホランド、イレーヌ・ジャコブ、ジュリエット・ビノシュといったキェシロフスキ監督とゆかりのある映画監督や女優たち、キェシロフスキ作品を支えた作曲家ズビグニェフ・プレイスネルと著名な弁護士で脚本の共作者でもあったクシシュトフ・ピェシェヴィチらが登場。「内面に迫りたい」「人間の真実を描きたい」とするキェシロフスキの映像世界をきらめかせる。