桃太郎 海の神兵
7月23日(土)公開
日本初の長編アニメーション映画のデジタル修復版
日本凱旋“緊急”上映

©1945 / 2016 松竹株式会社
第69回カンヌ国際映画祭で大反響を呼んだ、日本初の長編アニメーション映画『桃太郎 海の神兵』デジタル修復版。本作品は、第二次世界大戦末期に海軍省の依頼で松竹が製作した戦時下の国策映画。しかし、海軍の基地の様子・降下機内・戦闘方式等が本作品の骨格となる一方、戦闘場面は少なく、むしろ抒情性と基地に溢れています。1945年公開時に鑑賞した手塚治虫は、瀬尾監督の平和への願いを痛感し、「私は、一生に一度、必ずこのようなアニメを創りたいと決心し、漫画家になり、そしてアニメを創り始めたのです」と語っています。ミュージカル・アニメとも呼べる音楽効果の絶妙さ、5万枚のセル画を使ったというキャラクターの動きのすばらしさは、世界最高水準のレベルにある今日の日本アニメーションの原点です。
デジタル修復にあたって、映像監修協力に『紅の豚』や『もののけ姫』などスタジオジブリ作品の撮影監督・奥井敦を迎え、アニメーション映画特有の撮影環境を考慮。デジタル修復版での上映は今回が国内初となります。
監督:瀬尾光世
1945年/日本/74分/配給:松竹株式会社
-
公開日
-
上映時間
21:00~
-
入場料金
一般1400円/大学・専門学校生1200円/会員・シニア1100円/高校生800円/中学生以下500円
-
イベント情報
■トークショー
7月23日(土)上映後 <修復ビフォーアフターと、カンヌで経験した修復最前線> ゲスト:水戸遼平さん、中村謙介さん(株式会社IMAGICA)
7月24日(日)上映後 <『桃太郎 海の神兵』の特徴と成立の背景> ゲスト:冨田美香さん(東京国立近代美術館フィルムセンター主任研究員)
7月25日(月)上映後 <『桃太郎 海の神兵』と私> ゲスト:小野耕世さん(映画・漫画評論家)
7月26日(火)上映後 <実写とアニメの修復の違い> ゲスト:近森眞史さん(映像監修)、五十嵐真さん(松竹映像センター)
7月27日(水)上映後 <手塚治虫の観た『桃太郎 海の神兵』> ゲスト:黒沢哲哉さん(ライター・漫画編集者)
7月28日(木)上映後 <カンヌ映画祭の『桃太郎 海の神兵』> ゲスト:小松士恩さん(松竹 海外版権課)