やがて水に歸る
12月2日(土)公開
水の首都・東京をたゆたう二人の、運命の恋のゆくえ―
冬の奥多摩から桜の舞う東京市街まで、近代の記憶と現代の風景が二重写しのように重なり合う中で繰り広げられる、古風な恋愛譚。水の上をたゆたうように、幾度となくすれ違う男と女の姿を追いながらも、物語は寸断・解体され、まるで題名をなぞるかのように、“やがて水に帰って”くる。
物語は、大学院を中退した石上が、同期で大学の助手である矢内からある仕事を頼まれたことに始まる。それは共通の師である「先生」からの依頼で、「ある女に会ってほしい」というもの。神田昌平橋上ですれ違ったその女・雛子と石上は、、その後も運命に導かれるように二度、三度と出会いを繰り返すが、そこには二人の知ることのない、ある必然が隠されていた―。
『やがて水に歸る』は、桜美林大学映画専修の講師陣と学生たちとのコラボから生まれた、商業主義とは一線を画す、監督・榎戸耕史の久々の劇場用映画である。揺れるヒロイン・雛子に前田亜季。石上には永里健太朗。ライバルとなる矢内に趙珉和。さらに名優・寺田農が「先生」を演じ、重厚感と奥行きを与えている。印象的な「水の上の東京」の風景を切り取った撮影は、丸池納。金勝浩一の美術、スタイリスト小川久美子らの確かな手腕が、若いエネルギーを支えている。
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予告編
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公式サイト
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公開日
2週間限定モーニング&レイトショー
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上映時間
12月8日(金)まで 12:30
12月9日(土)より 21:00 -
入場料金
一般1700円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
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イベント情報
■トークショー開催
12月9日(土)21:00の回上映後 ゲスト:寺田農さん、永里健太朗さん、榎戸耕史監督
12月10日(日)21:00の回上映後 ゲスト:冨樫森さん(映画監督)、榎戸耕史監督
12月13日(水)21:00の回上映後 ゲスト:木全公彦さん(映画批評家)、榎戸耕史監督
12月15日(金)21:00の回上映後 ゲスト:榎戸耕史監督、丸池納さん(撮影)、山本文勝さん(整音)、窪田信介さん(脚本)