ニッポン国VS泉南石綿村
3月10日(土)公開
『ゆきゆきて、神軍』から31年、ドキュメンタリーの鬼才・原一男が挑んだ
「大阪・泉南アスベスト国賠訴訟」、8年間の全記録
©疾走プロダクション
2006 年、大阪・泉南地域の石綿(アスベスト)工場の元労働者とその家族が、損害賠償を求め国を訴えた。明治の終わりから石綿産業で栄えた泉南は、最盛期は200以上の工場が密集し「石綿村」と呼ばれていた。石綿は肺に吸い込むと、長い潜伏期間の末、肺ガンや中皮腫を発症する。国は70年前から調査を行い、健康被害を把握していたにもかかわらず、経済発展を優先し規制や対策を怠った。その結果、原告の多くは肺を患い、発症という“静かな時限爆弾”の爆発に怯え暮らしていた。
原は弁護団の活動や、自らも石綿工場を経営していた「市民の会」の柚岡一禎の調査に同行し、裁判闘争や原告らの人間模様を8年にわたって記録する。原告の多くは地方出身者や在日朝鮮人であり、劣悪な労働条件の下、対策も知らされぬまま身ひとつで働いていた。裁判に勝って、ささやかな幸せを願う原告たち。しかし国は控訴を繰り返し、長引く裁判は彼らの身体を確実に蝕んでいく……。
『ゆきゆきて、神軍』から31年。全世界が待望した原一男監督の最新作『ニッポン国VS泉南石綿村』は完成するやいなや、世界中の映画祭から上映のオファーが相次ぎ、いち早く上映された釜山国際映画祭と山形国際ドキュメンタリー映画祭では、それぞれ最優秀ドキュメンタリー賞と市民賞を受賞し、その評価が高まっている。
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予告編
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公式サイト
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公開日
4月27日(金)まで
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上映時間
3月16日(金)まで 12:00/17:30
3月17日(土)~3月31日(土) 13:00
4月1日(日) 11:00
4月2日(土)~20日(金) 13:00
4月21日(土)~27日(金) 14:00 -
入場料金
一般2200円/大学・専門学校生1800円/会員・シニア1600円/高校生800円/中学生以下500円
※当館発行の招待券の利用不可 -
イベント情報
■トークショー
3月12日(月)、13日(火)、14日(水)、15日(木) 12:00の回上映後、16:00~17:00(60分) ゲスト:原一男監督
■舞台挨拶
3月10日(土) 12:00の回上映後、16:00~17:00(60分) 初日舞台挨拶 ゲスト:柚岡一禎さん(泉南アスベストの会)、赤松タエさん(原告団)、佐藤美代子さん(原告団)、原一男監督
3月11日(日) 12:00の回上映後、16:00~17:00(60分) 舞台挨拶 ゲスト:柚岡一禎さん(泉南アスベストの会)、赤松タエさん(原告団)、佐藤美代子さん(原告団)、原一男監督
4月23日(月) 14:00の回上映後 トーク ゲスト:柳下美恵さん(音楽)、原一男監督
4月24日(火)~26日(木) 14:00の回上映後 トーク ゲスト:原一男監督
4月27日(金) 14:00の回上映後 トーク ゲスト:首都圏建設アスベスト訴訟団体、原一男監督