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白夜

11月24日(土)公開

ポンヌフの橋の宵闇に心を通わせるジャックとマルト。恋と愛にうつろう四夜の物語
35㎜フィルムでの日本最終上映

白夜

©Gian Vittorio Baldi

画家のジャックは、ある晩、ポンヌフで思い詰めた表情をしている美しい女性マルトと出会う。翌晩、お互いの素性を語り合うジャックとマルト。ジャックは孤独な青年で、素敵な女性との出会いを妄想してはそれをテープレコーダーに吹き込んでいた。一方のマルトは恋した相手に「結婚できる身分になったら一年後に会おう」と去られていた。今がちょうどその一年後。マルトに熱い気持ちを抱きながらも、彼と出会えるよう献身するジャック。だが三夜目になっても男は現れず、マルトの心もジャックに惹かれ始めていた。そして運命の第四夜……。

原作はドストエフスキーの短篇。19世紀のペテルブルクを舞台にしたこの物語は、57年にルキノ・ヴィスコンティによっても映画化されているが、ブレッソンは撮影当時のパリに舞台を移し、セーヌ河畔とポンヌフを背景に若き二人の男女を見つめていく。ジャックとマルトを演じるのは、それまでまったく演技経験のなかったギョーム・デ・フォレとイザベル・ヴェンガルテン。映画初出演の彼らが放つみずみずしさが、見る者をいつの間にかストーリーに引き込んでいく。
70年代の美しいパリの街、今なお新鮮なマルトのモダンな装い、セーヌの恋人たちをうっとりさせる歌や音楽、漆黒の川面を行きかう観光船のまばゆいばかりの美しさ……全篇を軽やかな空気が吹き抜ける。一度見たら忘れられないシーンで胸がいっぱいになる大人の恋の映画。

監督:ロベール・ブレッソン/出演:イザベル・ヴェンガルテン、ギョーム・デ・フォレ
1971年/フランス、イタリア/83分/35mm/配給:エタンチェ

  • 公開日

    12月5日(水)まで 12日間のみの再上映

  • 上映時間

    11月30日(金)まで 15:15/21:10
    12月1日(土)~5日(水) 12:45/21:15

  • 入場料金

    一般1500円/大学・専門学校生・会員・シニア1200円

  • イベント情報

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