ユーロスペース

オンラインチケット購入

トップページ > ジャン=ピエール・メルヴィル

ジャン=ピエール・メルヴィル

4月20日(土)公開

ヌーヴェルヴァーグに多大なる影響を与えた2大傑作
長編監督デビューを飾った『海の沈黙』、NYでゲリラ的撮影を敢行した『マンハッタンの二人の男』を上映!

ジャン=ピエール・メルヴィル

© 1959 Gaumont / Alter Films

■上映作品

『海の沈黙』
1948年/84分/モノクロ/フランス
出演:ハワード・ヴェルノン、ニコル・ステファーヌ、ジャン=マリ・ロバン

“沈黙”だけが唯一の抵抗
名匠ジャン=ピエール・メルヴィルの記念すべき長編デビュー作
1941年、ドイツ占領下のフランス。地方都市で静かに暮らす老人と姪のもとに、ある日空き部屋を探してドイツ軍将校ヴェルナーが訪ねてくる。居生活をすることになる。音楽家でもあるヴェルナーはフランス文化への尊敬と畏怖の念を持って穏やかな口ぶりで礼儀正しく接するが、老人と姪は“沈黙”でそれに応じる。ヴェルナーは「この戦争がヨーロッパ全土に平和をもたらす」と持論を語るが、老人と姪は頑なに沈黙でそれに応えるのだけだった。ある日、休暇を与えられたヴェルナーは念願のパリへと赴く。しかしそこで彼は、戦争の真実を知ってしまう…。
ドイツ占領下に出版されたヴェルコールの同名小説を、メルヴィルが自らのレジスタンス活動の記憶を色濃く反映し、映画化。粗悪なフィルムの使用、ロケ撮影、少人数のスタッフ、わずか27日の撮影期間という制約の多い低予算の作品ながら、ストイックな演出とその作品の完成度の高さによりメルヴィルの評価は一気に高まった。

『マンハッタンの二人の男』
出演:ピエール・グラッセ、ジャン=ピエール・メルヴィル、ミシェル・バイイー、ジャン・ダルカント、クリスチャーヌ・ウード
1959年/86分/モノクロ/フランス
アンニュイなマンハッタンのネオン
哀愁のジャズに包まれ、謎を追って二人の男が夜の大都会を疾走する
国連会議に出席していたはずのフランスの代表が突然失踪をとげる。この謎に挑むのは、マンハッタン駐在の記者モローと、報道キャメラマンのデルマス。彼らは代表とかかわりのある人物たちを順に訪ね、マンハッタンの夜を徘徊する。やがて浮かんでくる真実。そしてその真実は二人の友情をも引き裂くものだった。
ジャン=ピエール・メルヴィルが夜のマンハッタンをさまよう男たちをスタイリッシュに描く傑作フィルムノワール。監督自ら主演、撮影を務め全編にわたるゲリラ的な撮影を敢行。この映画製作方法は、ゴダールの『勝手にしやがれ』に多大な影響を与えたことで知られている。モダンジャズの名手マルシャル・ソラルによる哀愁に満ちたサウンドと、メルヴィルのキャメラが捉える気怠いマンハッタンの夜の映像が相まって、映画的興奮を呼び起こす。

監督・脚本:ジャン=ピエール・メルヴィル
配給:アイ・ヴィー・シー

  • 公開日

    4月20日(土)~5月3日(金)

  • 上映時間

    4月20日(土) 11:00『海の沈黙』
    4月21日(日) 11:00『マンハッタンの二人の男』
    4月22日(月)、23日(火) 11:00『海の沈黙』
    4月24日(水)~26日(金) 11:00『マンハッタンの二人の男』
    4月27日(土)~5月3日(金) 11:00『海の沈黙』/1300『マンハッタンの二人の男』/15:00『海の沈黙』/17:00『マンハッタンの二人の男』

  • 入場料金

    一般1200円/学生・会員・シニア1000円

  • イベント情報

TOP