ギョーム・ブラック特集
6月8日(土)公開
『7月の物語』公開記念
『女っ気なし』
フランス北部の小さな町オルト。夏の終わり、地元の青年シルヴァンが管理するアパートを、ヴァカンスに来た母娘が訪れる。明るくて奔放な母と少し内気な娘。3人は海水浴や買い物をして仲良く過ごしていたが、やがてヴァカンスの終わりが近づき……。
ギヨーム・ブラック監督の劇場デビュー作。フランスで『女っ気なし』は、新人監督の作品としては異例のロングランとなり、ヌーヴェル・ヴァーグを継承する新しい才能の出現と高く評価された。
併映:『遭難者』
フランス北部の町オルトで、自転車がパンクしたリュック。それを見た地元の青年シルヴァン。シルヴァンはリュックを助けようとするが……。
出演:ジュリアン・リュカ、ヴァンサン・マケーニュ、アデライード・ルルー/2009年/フランス/カラー/25分
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『やさしい人』
フランス・ブルゴーニュ地方、まもなく冬を迎える静かな町トネール。パリから一人の男が、父親の住む実家に戻ってくる。かつてはインディーズでそれなりに名を馳せたミュージシャンのマクシム。人気の盛りは過ぎ、目の前にあるのは、先行きのない未来だけ。ギターを手にしても、でてくるフレーズにはどことなく甘酸っぱさが残るが、若さはもはや過去のもの。
しかし人生にはときに素晴らしい贈り物が差し出される。マクシムにはそれは若い恋人だった。だがそれは、かつてない無情な速さで失われてしまう。突然消えたロマンスを追うマクシムは、人生を揺るがしかねない危うい行動にでる――。
第66回ロカルノ国際映画祭コンペティション部門に出品されたギヨーム・ブラック監督の長篇第一作。本作でもヴァンサン・マケーニュを念頭に脚本を執筆。敢えて今までとは違う人物を演じさせることで、彼の新たな魅力を引き出そうとした。恋人役メロディにはソレーヌ・リゴ。溌剌としたイメージを映画に見事焼きつけた。また父親役のベルナール・メネズが、息子との心の距離を繊細に演じ、深い印象を与えている。
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公式サイト
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公開日
6月28日(金)まで
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上映時間
6月8日(土)~14日(金) 16:30『女っ気なし』
6月15日(土)~21日(金) 16:30『やさしい人』
6月22(土)~24日(月) 16:30『女っ気なし』
6月25日(火)~28日(金) 16:30『やさしい人』 -
入場料金
一般1800円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
※リピーター割引:『7月の物語』および本特集の半券提示で1300円 -
イベント情報
【舞台挨拶】
6月8日(土) 16:30「女っ気なし」上映後 ゲスト:ギョーム・ブラック監督