アリ地獄天国
10月24日(土)公開
ぼく、営業成績トップ。
いま、終日シュレッダー業務。
なんで?
「ブラック企業」や「ブラックバイト」といった言葉が広く認識され、大きな社会問題となった。それでも法律を無視し、不当な労働条件や長時間労働を強いる企業は後を絶たない。大企業での過労死や過労自死も記憶に新しい。政府も「働き方改革」を重要政策とし、労働環境の改善を求めるようになった。だが、新型コロナウイルスの拡大により先が見えない状況の中、いまや世界規模で失業や生活の不安が広まっている。
本作は、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、会社の改善を求めて闘った3年間の記録である。
この不安定な世界で、どうしたら働き方を変えて、自らの尊厳を保ち、生きていけるのか。この映画の鑑賞体験は、あなたにそのヒントと、変革の勇気をもたらすかもしれない。
とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。本作の主人公、西村有さん(仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追い込まれた。ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省の色は見られない。
西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わってゆく。
本作の監督・土屋は、仕事で悩む親友の自死を防げなかった後悔とともに、3年にわたる闘いに密着する。生き残るためのロードームービー(労働映画)。結末はいかに!
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予告編
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公式サイト
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公開日
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上映時間
10月24日(土)~30日(金) 10:00
10月31日(土)~11月6日(金) 12:50
11月7日(土)~13日(金) 15:00
※11月14日(土)以降も続映。上映時間未定。 -
入場料金
一般1800円/大学・専門学校生1400円/会員・シニア1200円/高校生800円/中学生以下500円
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イベント情報
■トークショー
11月1日(日) 12:50の回上映後
ゲスト:安田菜津紀さん(フォトジャーナリスト)、土屋トカチ監督
◇同時開催◇
≪スペシャルトーク付きオンライン上映会≫
劇場にお越しになれない方のために、オンラインでも映画本編と安田菜津紀さん、土屋トカチ監督のトークショーを配信いたします。
詳しい参加方法は下記をご覧ください。
スペシャルトーク付きオンライン上映会告知ページ
11月3日(火・祝) 12:50の回上映後
ゲスト:上西充子さん(法政大学キャリアデザイン学部教授/「呪いの言葉の解きかた」著者)、土屋トカチ監督
11月8日(日) 15:00の回上映後
ゲスト:太田信吾さん(『解放区』監督/俳優)、土屋トカチ監督
11月10日(火) 15:00の回上映後
ゲスト:村上浩康さん(映画監督「東京干潟「蟹の惑星」)、土屋トカチ監督
■舞台挨拶
10月24日(土)、25日(日) 10:00の回上映後
ゲスト:土屋トカチ監督