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見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界

4月9日(土)公開

20世紀初頭のスウェーデン。極めて独創的で前衛的な絵を創り出した一人の画家がいた。
なぜ、彼女は世に出ることがなかったのか――

見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界

20世紀初頭、唯一無二のビジョンを確立し、カンディンスキーやモンドリアンより早く、独自の手法で抽象的絵画を描いていた画家がいたー。
その名は、ヒルマ・アフ・クリント。1862年にスウェーデンに生まれた彼女は、スウェーデン王立美術院で美術を学び、卒業後、当時の女性としては珍しい職業画家として、伝統的な絵画を描き、成功を収めていた。一方、彼女は多感な青春期から霊的世界や神智学に関心を持っていて、それは妹を亡くしたことでより強くなる。神秘主義に傾倒した彼女は、独自の表現の道を歩みはじめ、同じ思想を持った4人の女性芸術家と結成した芸術家集団「5人(De Fem)」での活動やルドルフ・シュタイナーとの出会いなどを経て、一層輝きを増していく。しかし、同時代の画家たちが新たな芸術作品を発表し、広く展示を行う中、彼女が自身の革新的な作品を公表することはなかった。そして、死後20年間はそれを世に出さないように言い残し、この世を去った…

月日は流れ、現代。彼女は突如として世界に発見された。各地の展覧会で評判を呼び、2019年のニューヨークのグッゲンハイム美術館での回顧展は、同館史上最高の来場数(約60万人)を記録し、大きな話題となった。今、世界中の人々の心を鷲掴みにする彼女の絵は、なぜ死後20年を経ても知られることがなかったのか。そして、生涯をかけて自分で道をつくり、その道を歩んだ彼女が、目に見えるものを超えて見つめていた世界とは。キュレーター、美術史家、科学史家、遺族などの証言と、彼女が残した絵と言葉から解き明かす。

監督:ハリナ・ディルシュカ/出演:イーリス・ミュラー=ベスターマン、ユリア・フォス、ジョシュア・マケルヘニー
2019年製作/94分/ドイツ/配給:トレノバ

  • 予告編

  • 公式サイト

    https://trenova.jp/hilma/

  • 公開日

    5月13日(金)まで

  • 上映時間

    4月9日(土) 10:30/12:30/15:00/17:00
    4月10日(日)~15日(金) 11:00/13:00/15:00/17:00
    4月16日(土) 10:30/12:30/14:30/17:00
    4月17日(日)~22日(金) 11:00/13:00/15:00/17:00
    4月23日(土) 10:30/12:30/14:30/17:00
    4月24日(日)~28日(木) 11:00/13:00/15:00/17:00
    4月29日(金) 10:30/12:30/14:30/17:15
    4月30日(土)~5月6日(金) 11:00/13:00/15:00/17:00
    5月7日(土)~5月13日(金) 12:00

  • 入場料金

  • イベント情報

    ■トークショー
    4月9日(土) 12:30の回上映後
    ゲスト:蔵屋美香さん(横浜美術館館長)、深川雅文さん(キュレーター/クリティック)

    4月16日(土) 14:30の回上映後
    ゲスト:荒木夏実さん(キュレーター/東京藝術大学准教授)、野中モモさん(翻訳家)

    4月23日(土) 14:30の回上映後
    ゲスト:藤原えりみさん(美術ジャーナリスト)、岩渕貞哉さん(「美術手帖」総編集長)

    4月29日(金) 14:30の回上映後 オンライントーク
    ゲスト:岡﨑乾二郎さん(造形作家、批評家)、三輪健仁さん(東京国立近代美術館)

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