スープとイデオロギー

6月11日（土）公開

年老いた母が、娘のヨンヒにはじめて打ち明けた壮絶な体験
1948年、当時18歳の母は韓国現代史最大のタブーといわれる「済州４・３事件」の渦中にいた。

（C）PLACE TO BE, Yang Yonghi

朝鮮総連の熱心な活動家だった両親は、「帰国事業」で３人の兄たちを北朝鮮へ送った。父が他界したあとも、“地上の楽園”にいるはずの息子たちに借金をしてまで仕送りを続ける母を、ヨンヒは心の中で責めてきた。心の奥底にしまっていた記憶を語った母は、アルツハイマー病を 患う。ヨンヒは消えゆく記憶を 掬いとろうと、母を済州島に連れていくことを決意する。
監督は『ディア・ピョンヤン』『かぞくのくに』など、朝鮮半島と日本の悲劇的な歴史のうねりを生きる在日コリアン家族の肖像を親密なタッチで写し続けてきたヤン ヨンヒ。なぜ父と母は、頑なに“北”を信じ続けてきたのか？ ついに明かされる母の秘密。あたらしい家族の存在…。これまで多くの映画ファンを魅了してきた、あの〈家族の物語〉が、まったくあらたな様相をおびて浮かび上がる。ひとりの女性の生き様をとおして、国家の残酷さと同時に、運命に抗う愛の力を唯一無二の筆致で描きだす。

監督・脚本・ナレーション：ヤンヨンヒ
2021年／韓国・日本／日本語・韓国語／カラー／DCP／118分／配給：東風

• 予告編

• 公式サイト

  https://soupandideology.jp/

• 公開日

  8月5日（金）まで

• 上映時間

  6月11日(土)　10:00/12:20/14:55/17:20
  6月12日(日)～16日(木)　10:05/12:30/14:55/17:20
  6月17日(金)～24日(金)　10:15/12:40/15:05
  6月25日(土)　12:40/15:00/17:20
  6月26日(日)～7月7日(木)　12:30/14:55/17:20
  7月8日(金)　13:40/18:40
  7月9日(土)　14:15
  7月10日(日)～12日(火)　14:10/16:50
  7月13日(水)　14:00/16:50
  7月14日(木)、15日(金)　14:10/16:50
  7月16日(土)～22日(金)　12:00
  7月23日(土)～29日(金)　20:55
  7月30日(土)～8月5日(金)　13:40

• 入場料金

  一般1800円／大学・専門学校生1400円／会員・シニア1200円／高校生800円／中学生以下500円

• イベント情報

  ■初日舞台挨拶
  6月11日(土)　12:20の回上映後
  ゲスト：ヤン・ヨンヒ監督、荒井カオルさん（プロデューサー）
  
  ■トークショー
  6月22日(水)　15:05の回上映後
  ゲスト：ヤン・ヨンヒ監督
  
  6月29日(水)　17:20の回上映後
  ゲスト：ヤン・ヨンヒ監督、荒井カオルさん（プロデューサー）
  
  7月13日(水)　14:00の回上映後
  ゲスト：ヤン ヨンヒ監督、荒井カオルさん（プロデューサー）
  
  
  ※6月29日(木)トークゲスト変更のお知らせ
  6月29日(木)のトークショーにご登壇を予定していた柳美里さん（劇作家・小説家）が、やむを得ない事情により登壇できなくなりました。代わりにヤン ヨンヒ監督と荒井カオルプロデューサーとのトークを行います。恐れ入りますが、何卒ご了承ください。