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裸足で鳴らしてみせろ

8月6日(土)公開

“世界旅行”の果て、二人の青年は凶暴な愛を予感する
『オーファンズ・ブルース』の新鋭・工藤梨穂が紡ぐ、やさしくて痛い青春のきらめき

裸足で鳴らしてみせろ

(C)2021 PFFパートナーズ(ぴあ、ホリプロ、日活)/一般社団法人PFF

父の不用品回収会社で働く直己(なおみ)と、市民プールでアルバイトしながら盲目の養母・美鳥と暮らす槙(まき)。どこにも行けない彼らは、美鳥の願いを叶えるために、回収で手に入れたレコーダーを手に“世界の音”を記録し始める。サハラ砂漠を歩き、イグアスの滝に打たれ、カナダの草原で風に吹かれながら、同時に惹かれ合うも、互いを抱きしめることができない二人。言葉にならない彼らの想いは、他愛のないじゃれ合いから暴力的な格闘へとエスカレートしてゆく……。

日本映画を代表する監督たちの商業デビュー作を送り出してきたPFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ第27弾となる『裸足で鳴らしてみせろ』の監督・脚本を務めるのは、大学の卒業制作『オーファンズ・ブルース』でPFFアワード2018にて最終審査員の生田斗真氏から絶賛を受け、グランプリとひかりTV賞をW受賞、2019年にはテアトル新宿など全国で劇場公開され、青山真治監督、行定勲監督や俳優の永瀬正敏氏から称賛コメントも寄せられるなど、国内外の映画制作者や観客からその瑞々しい感性と圧倒的な画力・構成力を絶賛された工藤梨穂だ。
フランソワ・トリュフォー監督『隣の女』のセリフ「一緒では苦しすぎるが、ひとりでは生きていけない」から着想を得たという本作では、現代の日本を舞台に、寡黙な青年二人の間であふれ出る愛情や欲望の行方を、肉体のぶつかり合いと、偽りの旅を通して描き出す。また、『ブエノスアイレス』、『汚れた血』、『ラブバトル』、『アデル、ブルーは熱い色』といった恋愛映画の名作から受けたインスピレーションを、独自のセンスで登場人物の造形や物語に昇華している点は映画ファンには必見だ。

キャスト・スタッフにもこれからの活躍が期待される若い才能と、第一線で活躍し続けるベテランが集まった。直己役には『オーファンズ・ブルース』のアキ役として鮮烈な印象を残した佐々木詩音。槙役にW主演作『蝸牛』でMOOSIC LAB2019最優秀男優賞を受賞した諏訪珠理。直己に影響を与えるヒロイン・朔子役に伊藤歌歩。直己の父・保役に甲本雅裕。そして主人公二人が旅に出るきっかけを作る盲目の女性・美鳥役を風吹ジュンが説得力豊かに演じる。
撮影は『ディストラクション・ベイビーズ』『寝ても覚めても』『あのこは貴族』の佐々木靖之。録音は『春原さんのうた』『リング・ワンダリング』の黄永昌。エンディング曲には、工藤監督が脚本執筆中から聴いていたシンガーソングライターsomaの「Primula Julian」を起用、somaは劇中音楽も担当している。

想いが深くなればなるほど、互いを傷つけてしまう——。
主人公の若者たちが抱える愛にまつわる矛盾と、一緒に過ごした時間のかけがえのなさ。誰しもの記憶に残り続ける青春映画が誕生した。

脚本・監督:工藤梨穂/出演:佐々木詩音、諏訪珠理、伊藤歌歩、甲本雅裕、風吹ジュン
2021年/日本/カラー/1.85:1/5.1ch/DCP/128分/英題:Let Me Hear It Barefoot/配給:一般社団法人PFF/マジックアワー

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