ぼくたちの哲学教室
8月10日(木)まで
やられたら、やりかえす?
それでいいの?
「平和の壁」に分断された街、北アイルランド・ベルファスト
不安定で不透明な世界を生きる子どもたちとケヴィン校長の「対話」の授業
© Soilsiú Films, Aisling Productions, Clin d’oeil films, Zadig Productions,MMXXI
北アイルランド、ベルファストにあるホーリークロス男子小学校。ここでは「哲学」が主要科目になっている。エルヴィス・プレスリーを愛し、威厳と愛嬌を兼ね備えたケヴィン校長は言う。「どんな意見にも価値がある」と。彼の教えのもと、子どもたちは異なる立場の意見に耳を傾けながら、自らの思考を整理し、言葉にしていく。授業に集中できない子や、喧嘩を繰り返す子には、先生たちが常に共感を示し、さりげなく対話を持ちかける。自らの内にある不安や怒り、衝動に気づき、コントロールすることが、生徒たちの身を守る何よりの武器となるとケヴィン校長は知っている。かつて暴力で問題解決を図ってきた後悔と挫折から、新たな憎しみの連鎖を生み出さないために、彼が導き出した1つの答えが哲学の授業なのだ。
北アイルランド紛争によりプロテスタントとカトリックの対立が長く続いたベルファストの街には「平和の壁」と呼ばれる分離壁が存在する。1998年のベルファスト合意以降、大まかには平和が維持されているが、一部の武装化した組織が今なお存在し、若者の勧誘に余念がない。争いの記憶は薄れやすく、平和を維持するのは簡単ではない。その困難はケヴィン校長と生徒たちの対話の端々にも現れる。宗教的、政治的対立の記憶と分断が残る街で、哲学的思考と対話による問題解決を探るケヴィン校長の大いなる挑戦を映画化したのは、アイルランドで最も有名なドキュメンタリー作家のナーサ・ニ・キアナンと、ベルファスト出身のデクラン・マッグラの二人。およそ2年に及ぶ撮影期間中にパンデミックが起こり、インターネット上のトラブルという新たな問題が表面化するなど、子どもをめぐる環境の変化も捉えている。ケヴィン校長と生徒たちによる微笑ましくも厳粛な対話がニコラ・フィリベールの『ぼくの好きな先生』を彷彿とさせ、国内外の映画祭で多くの賞を受賞した注目作!
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予告編
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公式サイト
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公開日
8月10日(木)まで
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上映時間
5月27日(土) 10:50/13:30/15:40
5月28日(日)~6月2日(金) 10:50/13:15/15:25
6月3日(土)~6月8日(木) 10:00/12:15/14:30
6月9日(金) 10:10/20:20
6月10日(土) 12:45/21:05
6月11日(日) 10:10/14:20/21:05
6月12日(月)、13日(火) 10:10/14:20/20:55
6月14日(水)、15日(木) 10:10/14:20/21:05
6月16日(金) 10:10/14:20/20:55
6月17日(土)~23日(金) 10:10/14:20
6月24日(土)~29日(木) 11:55/17:1515:00
6月30日(金) 10:00
7月1日(土) 休映
7月2日(日)~6日(木) 21:00
7月7日(金) 10:25/21:00
7月8日(土)~14日(金) 11:00/20:35
7月15日(土)~21(金) 11:00
7月22日(土)、23日(日) 11:00/20:50
7月24日(月)~27日(木) 11:00/17:25
7月28日(金) 10:30
7月29日(土)~8月3日(木) 休映
8月4日(金)~6日(日) 10:15
8月7日(月) 休映
8日(火)~10日(木) 10:15 -
入場料金
一般1,800円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,200円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
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イベント情報
■公開記念オンライン舞台挨拶
5月27日(土) 15:40の回上映後
ゲスト:ケヴィン・マカリーヴィーさん(ホーリークロス男子小学校校長)、ナーサ・ニ・キアナン監督、デヴィッド・レインさん(本作プロデューサー)
□初日抽選プレゼント
『ぼくたちの哲学教室』ユーロスペース初日の初回にご来場のお客様に、抽選で劇中にも登場するケヴィン校長の愛読書『ストア派哲学入門』をプレゼント。
実施回:5月27日(土) 10:50の回
当選者:5名様
※上映後に座席番号で当選発表いたします。
提供:パンローリング株式会社