台風クラブ 4Kレストア版
11月9日(木)まで
相米慎二の神話的作品
ついに4Kで公開
©ディレクターズ・カンパニー
2021年、ユーロスペースで行われたれレトロスペクティブ「作家主義 相米慎二」。これまで相米慎二を知らなかった観客がコロナ禍にもかかわらず押し寄せた。全13作品上映の中でもいちばんの動員を記録したのが『台風クラブ』。相米慎二のマスターピースである『台風クラブ』がついに「4K」で蘇る。
「作家主義 相米慎二2023」として、いままた新たな発見が始まろうとしている。それは1985年にはじまる。第1回東京国際映画祭・ヤングシネマ部門。審査員のベルナルド・ベルトリッチが激賞、『台風クラブ』はグランプリに輝いた。2001年、9月11日、アメリカ同時多発テロ発生。その2日前、相米慎二は逝った――。
近年、急速に国際的な再評価が高まっている相米慎二。台湾・香港のアカデミー賞と言われる金馬奨。一昨年、相米慎二監督の特集が行われ、『台風クラブ』に対し、ホウ・シャオシェンは言った。「――これが、映画だ。」
本年4月、アメリカ・ニューヨークでも上映が行われた。その海外での再評価の波はさらに広がりを見せている。
2001年に夭折した相米慎二。その神話的な一本が「台風クラブ」である。待望の「4K」で、2023年秋に新生。冒頭、プールサイドでバービーボーイズの「暗闇でDANCE」をラジカセで鳴らし、踊り狂う少年少女たち。真っ暗と逆光のその映像が、よりリアルに、よりセクシャルに覚醒を遂げる。近年の上映で若い観客は『台風クラブ』を「ファンタジー」映画として見ていることが取材等でわかってきた。ギリギリの刹那、それでいて、どこか異次元の空間と時間を生きているような感覚。そして、性と死。そうした「リアル」「エロス」「ファンタジー」という要素は、相米自身が夢幻していたかもしれない「画像」となって、「4K」で新しく生まれ変わる。相米慎二も、「台風クラブ」も、常に現代であり、それは、映像の未来でもある。全く新しい映画として、観たすべての者が(初見の者も含め)、新しい映像体験をすることであろう。
9月9日は相米慎二の命日。生きていれば75歳であった。
※4Kレストアの2K上映です。
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予告編
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公式サイト
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公開日
11月9日(木)まで
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上映時間
9月23日(土)~29日(金) 18:00
9月30日(土) 18:20
10月1日(日)~10月6日(金) 18:00
10月7日(土)~10月10日(火) 12:40
10月11日(水) 18:00
10月12日(木) 12:40
10月13日(金) 21:00
10月14日(土)~20日(金) 休映
10月21日(土)~11月3日(金) 21:05
11月4日(土)~11月9日(木) 17:20 -
入場料金
一般1,800円/大学・専門学校生1,400円/会員・シニア1,200円/高校生800円(オンラインは900円)/中学生以下500円(オンラインは600円)
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イベント情報
■トーク
9月23日(土) 18:00の回上映後
ゲスト:工藤夕貴さん(本作出演)
10月11日(水) 18:00の回上映後
ゲスト:黒沢清さん(映画監督)
□来場者プレゼント
ご来場のお客様にポストカードをプレゼント!
※無くなり次第終了