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光る川

3月22日(土)公開

国内外の映画祭で多数の受賞。世界で注⽬の⾦⼦雅和監督最新作
CG⼀切なしの神秘的な⾃然の中で紡がれる伝承と解放の物語

光る川

Ⓒ⻑良川スタンドバイミーの会

⼤きな川の上流、⼭間の集落で暮らす少年ユウチャ。⽗は林業に従事し、⺟は病に臥せっていて、⽼いた祖⺟と暮らしている。
まだ⾃然豊かな⼟地ではあるが、森林伐採の影響もあるのか、家族は年々深刻化していく台⾵による洪⽔の被害に脅かされている。
夏休みの終わり、集落に紙芝居屋がやってきて⼦どもたちを集める。その演⽬は、⼟地にずっと伝わる⾥の娘・お葉と⼭の⺠である⽊地屋の⻘年・朔の悲恋。叶わぬ想いに打ちひしがれたお葉は⼭奥の淵に⼊⽔、それからというもの彼⼥の涙が溢れかえるように数⼗年に⼀度、恐ろしい洪⽔が起きるという。紙芝居の物語との不思議なシンクロを体験したユウチャは、現実でも家族を脅かす洪⽔を防ぎ、さらには哀しみに囚われたままのお葉の魂を解放したいと願い、古くからの⾔い伝えに従って川をさかのぼり、⼭奥の淵へ向かう……。

『アルビノの⽊』『リング・ワンダリング』など海外映画祭で多数受賞、国内外で注目を集める⾦⼦雅和監督の最新作。⾦⼦は、川や⼭といった圧倒的なロケーションと⺠俗学・美術等に裏打ちされた世界観により、現代⼈が忘れかけている⾃然への畏怖や⼈間の根源にある⽣命⼒を描き出す作⾵で知られている。初⻑編となった『アルビノの⽊』(2016)は9カ国の映画祭で20受賞、第2作『リング・ワンダリング』(2021)はインド国際映画祭で『あにいもうと』の今井正監督、『鉄道員(ぽっぽや)』の降旗康男監督に次いで⽇本⼈史上3⼈⽬となる最⾼賞(⾦孔雀賞)を受賞し、今、国内外から注⽬を集めている存在だ。
本作でもスペインで最も歴史ある映画祭のひとつであり、過去アキ・カウリスマキ、ツァイ・ミンリャン、ペドロ・コスタ、ホン・サンス、鈴⽊清順、塚本晋也、⼩栗康平、諏訪敦彦、濱⼝⻯介といった名だたる作家映画の数々を上映してきた第62回ヒホン国際映画祭のRetueyos コンペティション(⻑編1~3作⽬の監督作)で17歳〜25歳のユース審査員11 名により選出される【ユース審査員最優秀⻑編映画賞】を受賞。「普遍的な感情を繊細かつ美しく描き、時間や距離を超えて物語に共感できる作品に仕上げた」として⾼い評価を得た。

物語の根幹を⽀える⼥性・お葉を演じるのはNETFLIX「シティーハンター」くるみ役で注⽬を集めた華村あすか。お葉との悲恋の相⼿・朔にNHK朝の連続テレビ⼩説「舞いあがれ︕」章兄ちゃん役などで俳優としても活躍の場を広げている葵揚。物語の眼差しとなる少年・ユウチャとお葉の弟・枝郎に⼦役の有⼭実俊などフレッシュな役者を起用。また、⾜⽴智充、⼭⽥キヌヲ、堀部圭亮、根岸季⾐、渡辺哲といったベテラン、そして『リング・ワンダリング』に続く出演となる安⽥顕まで、多彩な顔ぶれが揃った。また、細⽥守監督作品などを⼿掛けてきた⾳楽家・⾼⽊正勝が音楽を書き下ろし、作品世界に繊細に寄り添う。

脚本・監督︓⾦⼦雅和
出演:華村あすか、葵揚
有⼭実俊/⾜⽴智充、⼭⽥キヌヲ、髙橋雄祐、松岡⿓平
堀部圭亮、根岸季⾐、渡辺 哲
安⽥ 顕
原作︓松⽥悠⼋(「⻑良川 スタンドバイミー⼀九五〇」より)
配給︓カルチュア・パブリッシャーズ
2024年/⽇本/カラー/1.85︓1/5.1ch/DCP/108分

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