オルエットの方へ 4Kレストア版
7月5日(土)公開
海辺に降り注ぐ陽光、若者たちの笑い、ひと夏の恋……。

© 1973 V.M. PRODUCTIONS / ANTINÉA
9月の初め、パリで働くジョエルは、友人のカリーンと一緒に、親戚のキャロリーヌが持つ海辺の別荘にヴァカンスへ行く。ワッフルを食べたりエビをとったり、女三人、誰にも邪魔されず気ままに過ごしていたある日、偶然を装いジョエルの上司ジルベールが現れる。じつはジルベールは密かにジョエルに好意を寄せていたのだ。
退屈しのぎにちょうどよいとジルベールと一緒に過ごす彼女たち。そんな時、浜辺でヨット乗りの青年と出会い、ジョエルは彼に惹かれていくのだが……。
ヴァカンス映画の傑作として、いつまでも色褪せないジャック・ロジエ監督の長篇第二作。
日付で章立てされた作品は、日記のようにヴァカンスの日々を映し出す。
海辺に降り注ぐ陽光、若者たちの笑い、ひと夏の恋……。そして、どこまでが演技で、どこまでが用意されたセリフなのか分からない俳優たち。
「映画は人生そのもの」というジャック・ロジエ。
まるで人生のような苦い輝きのヴァカンスが、ついに4Kレストアされ、いまスクリーンによみがえる!
※当館では2K上映
ギヨーム・ブラック(『みんなのヴァカンス』『女っ気なし』監督)のコメント
ジャック・ロジエの映画は23年も前から私と共にあり、そして『オルエットの方へ』が私にとっての決定的な啓示となりました。
私はこの日、ほんの僅かなことから映画を作ることができ、そしてこの僅かなことを十分に信じてさえいれば、とても大きなものにできることを理解しました。
何よりもまず、私たちはロジエの子供のような視点を再発見し、どこに誘うのかわからない冒険に出発し、予期せぬことや偶然の出来事もゲームのように受け入れ、笑って、たくさん笑って、驚嘆しなければならないのです。
どの作品も、まるで初めて作る作品のように、そしてこれが最後の作品になるかのように取り組む。
思い出になる前に、今を映し取る。
ジャック・ロジエの映画は、常に同じ方向――危険、不確かなもの、自由――を指している不思議な羅針盤のようなものなのです。
ギヨーム・ブラック(映画監督)
監督・脚本・台詞:ジャック・ロジエ
出演:ベルナール・メネズ、ダニエル・クロワジ、フランソワーズ・ゲガン、キャロリーヌ・カルティエ
原題: Du côté d'Orouët
日本語字幕:寺尾次郎
配給:エタンチェ、ユーロスペース
1971年/フランス/フランス語/カラー/162分/1.37:1/モノラル/DCP
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